最近、古めのバージョンのWordPressを最新版にする依頼が異口同音に来る。
年に数回このようなご依頼はいただくのだけれど、3箇所くらいから同時期に聞くのは初めて。
なんかあったのかな?よくわからんのだけど(笑)
本来は…
本来であれば、このようなことにならないように常に(最低でも月1回)アップデートしておくことをオススメしています。
ちょっと古くなるとPHPのバージョンやMySQLのバージョンも関わってきて「スイッチひとつでポン!」とはいかなくなっちゃうんです。
WordPressのバージョンアップは WordPress本体だけではなく、プラグインやテーマにも必要ですのでこまめにやりましょう。
本日、早速 WordPress 5.5.2 のアップデートがあります!セキュリティーアップデートも含まれますので必ずやりましょう!!
間隔が開いてしまった場合の対処について
現在(2020年10月30日)であれば下記については注意が必要です。
- WordPressのバージョンが5.0未満
- PHPバージョンが7.1 以下
- 更新してないプラグインがいっぱい
- オリジナル作成したテーマ
いずれも更新のタイミングが開いてしまったため、複数のアップデートが重なり、なにが原因か特定が難しくなります。
WordPress バージョン が 5.0未満
まず前提として 5.0から追加されているブロックエディタを使うかどうかにもよりますが、使わない場合にはクラシックエディタのプラグインを導入するなど追加作業が必要です。
WordPress バージョンについてもさすがに2.9 とか 2.x系っていうことはなくなりましたが、 3.2 などからのアップデートはまだお見受けします。
3.x系から最新版にする場合は、かなり慎重にやっています。
また、そのくらいのバージョンの場合、そもそも WordPress 本体を改造したりしている場合もなくもないです… その場合は完全にお断りします。(まだWordPressに詳しくない業者が多かったのでしょうね…。とくにシステム屋さんだと勢いよくやっちゃってることがあります。)
その場合は、別途同じ機能のサイトを作った方が速いですし、セキュリティや将来のバージョンアップを考えるとWordPress改 はヤバすぎます。
また、古いサイトでありがちなのは管理者アカウントが「admin」の場合です。
古い以前によくここまで乗っ取られないで運用していたなぁ…と思ったりします。
(その場合はお見積りに「adminから変更する作業」を含めるようにしています)
PHPのバージョンが7.1以下
PHPのバージョンはレンタルサーバーなどWordPressをインストールしているサーバーの方の環境(設定)になります。
弊社で請ける場合に、PHPバージョンの設定変更する必要があればレンタルサーバーのアカウント情報をお伺いしています。
PHPのバージョンについても上げてしまうと今まで使えていたプログラム(WordPress含む)が動作しなくなったりしますのでご注意ください。
特に古いプラグインやテーマ、オリジナル作成したテーマに不具合が出ることが多いです。
PHPのバージョンについては 5.6ならまだいいですが、5.4とか使ってるサイトも多々あります。5.2xとかもってのほかです!
PHPサポートバージョン
概要 公式サポート状況 PHP 7.1 以前のバージョンはセキュリティサポートも含め公式のサポート期間は既に終了している。 PHP 7.0 は2018年12月3日に公式のセキュリティサポートが終了し、その前の2018年...
PHP7.1 はすでにサポート期限切れ(2019/12/01に終了)しています。
なので PHP7.1 以下 としたのですが、実は…
PHP7.2 も 2020年11月30日 にサポートが終了します!
サポートが終了するということはなんかしらの脆弱性があっても修正されない…ということになります。
古いPHPを使っているだけでも危険性が増していることを認識し、PHPもアップデートするようにしてください。
レンタルサーバーが新しいPHPバージョンに対応していないようなら、さっさと乗り換えることもオススメします。
最近はサーバーを乗り換えただけでサイトの描画速度が劇的に向上するということもありますので躊躇しないでやってしまいましょう!
更新してないプラグインがいっぱいある
プラグインも常に最新バージョンにしてください。
更新していないプラグインがたくさんある場合、脆弱性があるプラグインも存在する可能性が高いです。
また、WordPressのバージョンをアップしないと更新できないプラグインもあります。
まずはWordPressの現バージョンで プラグインを全部アップデート! その後、 WordPressのアップデートを行ってから、再度プラグインのアップデートを行ってください。
ただ、WordPressのバージョンをアップする際またはPHPのバージョンをアップする際に古いプラグインが原因でサイトが表示できなくなる場合があります。
※結構多いです。
その時は wp-config.php で WP_DEBUG を true にしエラーメッセージを確認の上対処してください。
サーバー上から原因のプラグインを削除するだけで表示されるようになることもあります。(削除する前にバックアップを取ってください)
使用していないプラグインがある場合は削除してください。
脆弱性が発見されたプラグインによっては機能していなくともそこにそのファイルがあるだけで起動できる可能性があるということを認識してください。
オリジナル作成したテーマ
これが原因なことが一番多いです。
オリジナルプログラムを組んであるテーマでは 「PHPバージョンを上げたことによって動作しなくなるもの」 や 「WordPressバージョン・プラグインバージョンによって動作しなくなるもの」もあります。
プラグインが存在することが大前提のプログラムを組まれていたり…ということもあります。
また、一見どこかで買った有料テーマのようだけど、独自に改造していたり…ということもあります。
その場合は WordPressの改造に比べれば、「ナンデモアリ」ではない分、危険度は下がりますが、解析しなければなにもわかりませんので作業工数は格段にアップします。
こういう場合、弊社では「別途見積もり」になっちゃいますね…。
まとめ
アップデートはこまめに行うことが大前提!
その上で…
アップデートは WordPress、プラグイン、テーマ(オリジナルテーマのコード含む)に加えて、PHPバージョン、MySQLバージョンも確認して行いましょう!
開いてしまったら、プロに依頼するのが安全です。制作してもらったサイトであれば制作を依頼したところに相談してみましょう。
ご自身で行う場合は、様々な文献を読み、方法を理解した上でバックアップを取り(サイト全体)、準備万端の状態で慎重に行うようにしてください。
PHPプログラムの書き方ひとつですぐ動かなくなることがあります。
ちょっとずつ、アップデート、ここまで動いていることを確認してアップデート…という感じでやるしかないでしょう。