私が作ったもので唯一世間で認知されているものがあります(唯一だと思います)
それが Throws SPAM Away
このプラグイン、実は困っていたから作ったんですが、そもそも当時のワタシは WordPress すら知らなかったんですよね(笑)
その頃の様子を書いたスライドを見つけて懐かしくなったのでシェアします。
[slideshare id=73586638&doc=wordpress1-170324115557]
戦いながら…
戦いながら…というのは文字通りで、スパムコメントの嵐の中、必死にどうやったら止められるのかを模索して作ったんですね。
通常、システムを作るときテストは不可欠ですが、そのテストデータを作る必要がない(笑)
コメントスパム戦場の最前線で戦いながら作ったわけです。
もうこれ以上のテストデータはありませんよね(笑)
当時 WordPress を知らなかった
今でこそ、収入の大半は WordPress 絡みのなんらかの作業で得ているわけですが、当時は WordPress 自体も知りませんでした。
それだけに WordPress ってなんだ?というところから コメントがどこにどう格納されてどういう処理があってという解析から出来たんだと思います。
今はもう、そんな気力ないですw
それが、後にかなりいい経験として活かせてよかった。
そのときはそんなこと考えもしていなかったですからね(笑)
運はよかった
運がよかったなあと思うのは、この案件に取り組んだタイミング。
もともとこの対象サイトは WordPress 2.1ME ?みたいな変なバージョンでした。
2011年かな?
ME?ウィンドウズ?
その頃の最新バージョンは 2.9 か 3.1 だったと思います。
すでにテーブル構成が違っていましたw
そのため、問題のないコメントを残しつつ、スパムを排除し、その上バージョンを上げるというのは大変なことだったんです。
コメントに関するテーブルも構造が違っていました。
詳しくは覚えていませんが、リレーショナルテーブルがなかったような気がします。
なので移行時に何度かバージョンを少しずつ上げてデータベースのマイグレーションがかかることを期待しつつ、やりました。
…そのへん、記憶が曖昧なのでたぶんうまく行ったんだと思います(笑)
なんでもそうですが、大変なことって覚えてるんですよね。
でもカンタンに出来たことや、すんなり通り過ぎてしまったことってぜんぜん覚えていない。
だから、質問ごとがあったときに納得が行く説明ができる人って、その分苦労してきた人なんだと思います。
質問して回答してもらったら、それに対して敬意を払うことを忘れてはいけませんね。
そんなこんなで、バージョンアップっていうのも体験できました。
「へえ、WordPressって考えられてるなぁ〜」って思いながら作業していました。
プラグインとして作った理由
当時最初はテーマの functions.php かそれに準ずるファイルを使って書いていたような気がします。
ただ、それだとテーマ自体の不具合がないとは限らないって思ったんです。
WordPress本体を改造しちゃいけない…っていうのはそれまでも扱っていたフレームワークと一緒で
フレームワーク自体を改造しちゃいけないのと同じことだとわかっていました。
なので、初めから WordPress = PHPフレームワークのひとつ という意識がありました。
それならばテーマも今後変更したいだろうし、そもそもそのテーマもWordPressバージョンアップでいろいろ改修する必要がありました。
別途プラグインとして開発したのはそういう経緯からです。
結果的に公式プラグインとして申請するとはまったく思っていませんでしたが。
そして
制作してから10年経過するのかな…
今でもご紹介記事を書いていただけているのを見ると嬉しい限りです!
今後もライフワークとしてこのプラグインの開発は続けていきたいと思います。
…そろそろ新しいプラグインを出そうと思っているんですが、なかなか進んでなくてすみません。